
今年は人間の愚かな行為を多く見た。
とりわけ愚かだったのは、大国が自国の利益のために隣国を襲った行為だ。
しかもその隣国はかつては兄弟だった国で、共に未来に向かって歩んでいた国だ。
自分のことばかり考えると周りが見えなくなる。そして自分自身も見えなくなる。
善悪の判断の基準は全て自分で、自分の立ち位置からしか物事を見なくなり、
都合の悪い事は嘘と言い包め、都合の良い嘘は真実に塗り替えられる。
心が失われていく。心の基盤であった愛も失われていく。
世界がどんどん力と物と金の世に変わっていき、それを基準に全てが語られる。
文明の進化や繁栄とは逆に、心と愛はどんどん貧しくなっていく。
世界は滅亡するかもしれない。愚かな者達のために。
だが、ここに一縷の望みがある。パンドラの箱の底に残ったエルピスのように。
私は教育の場で時を共にしたので、これからの未来を託す若者達を信頼している。
世界がどんなに暗くなっても、希望の光を忘れたくない
かずま