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2019年 04月 23日
戻ったアルバニア系に家を燃やされた。 「悪いことしていないのに」。 (1999年 マケドニア難民キャンプ) 大石芳野写真展「戦禍の記憶」を観た。 (展覧会は5/12(日)まで。@東京都写真美術館) 会場の入口前に3枚のモノクロ写真があり、その中の一枚の、目に涙を湛えた少女にハッとした。(この3枚だけは写真撮影が許可されてたので撮った) 大石芳野はこれまでも戦争の傷跡を見つめた多くの優れた写真集を出していて、その集大成とも言える写真展が行われていると聞き、観にいった。 まず、展示の並べ方が気に入った。 美術館の展示は普通、四角い部屋ごとに区切られ、一つの部屋を見てから次の部屋に動くので、一旦元に戻るという、無駄な動線と緊張感の途切れが生じるのだが、この展覧会の展示はひたすら壁をクネクネ移動しながら観れて一周できるので、緊張感の途切れることがない。 だから、ベトナムーカンボジアーラオスーアフガニスタンーコソボースーダンーホロコーストー731部隊ー沖縄ー広島ー長崎がひとつながりに感じられ、それらを観ながら微妙な感情の起伏の中で、戦争に対する各自の思いが形成されてく。 また、写真一枚一枚に短いキャプションが付いていて、それらは単なる情報を超えて、写真家の思いや当時の状況を蘇らせ、より重層的に目の前の写真が感じられてく。 かくして、普通の写真展のように「感じる」だけでなく、「考える」時間が増え、観終わった時には、普段の2倍以上の時間がかかり、軽い疲労感を覚えた。 だが、これこそ大石芳野が観る者に求めたものだろう。 日常の平和の裏には、過去の戦禍や現在進行形の戦禍が厳然と存在することを彼女は「感じる」だけでなく「考えて」欲しかったのだ。 そうした思いは、当日行われた池内了との対談でも強く感じられた。 池内了は宇宙物理学者、天文学者で、科学者の立場から平和を問い、大石芳野とは同じ世界平和アピール七人委員会のメンバーでもある。そうした気心の知れた二人の対談は穏やかで、決して平和を声高に語るものではないが、今現在も世界各地で進行している戦争への危機感は、(特に大石芳野の、やさしさの中にどこか凛とした語りからは、)ひしひしと伝わって来た。 彼女が今月出したばかりの写真集「長崎の痕(きずあと)」を買った。 (これまで20年以上被爆者たちを撮ってきて、その方々が存命の内になんとか出したかった、と対談で語っていた) 中は写真集というより、高齢の被爆者一人一人の写真と取材の記録が丹念に書かれたドキュメンタリーのようだった。長崎市内の写真もどこか見覚えのある光景ばかりで、見ていて自然と引き込まれた。 対談の後、本にサインをもらいながら、少しだけ大石さんと話をした。 (自分からサインをもらいに行ったのは、ジャズメン以外では初めてだった) 名前はどうしますか?と聞かれたので、事務所の名前にした。 スタッフにもこの本を読んでもらいたかったからだ。 連休中は私がこの本をじっくり味わうことにしよう。 かずま
by odysseyofiska
| 2019-04-23 21:42
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