たぶん、これまでイスカで一番多くかかった曲は「海の見える街」だ。
言わずと知れたジブリの「魔女の宅急便」のテーマミュージックで、このAll That Jazzというプロジェクトユニット(最近知ったのだが、どうやらピアノ、ベース、ドラム、シンセをやってるのは一人で、多重録音らしい)が奏でる軽快なノリのJazzは、仕事が行き詰まった時や気分転換したい時には抜群で、あのイントロが始まっただけで、
「よし、やるぞ!」という気分にしてくれる。
私の世代はユーミンとバシッと合ってしまった世代なので、松任谷由実ではなく荒井由美の時代からもちろんよく聴いている。
数ある名曲の中でも「海を見ていた午後」が一番好きだ。
この曲を聴くといろんなことを思い出す。
私は長崎で生まれ、海をいつも感じていたので、どこかで海を求めている。
それがないと窒息してしまうような感じがいつもしている。
だから海を感じる街に行くといつも心が癒される。
仕事で初めて尾道に行った時、あまりに尾道が長崎に似ていたので、次の日の仕事をキャンセルし一泊した。次の日、坂道を歩き、山に登って海を眺めながら心が満たされるのを感じた。
神戸に初めて行った時も、夕暮れなのにタクシーを飛ばして六甲に行き、山から神戸の街と海をじっと見ていた。やがて一面が暗闇に包まれ、百万ドルの夜景(千万ドルという人もいる)が浮かび上がり、心が癒された。
そんな理由(わけ)で私は横浜が好きだ。
何の目的も無く、行くだけで解放された気分になる。
また、東京より空が広いといつも感じる。(ただ単に道幅が広く、高い建物が少ないだけなのだが)
また、街を歩いていると何となく海風が吹いてるような感じがする。
だからだろうか、路上のカフェで休憩しながらコーヒーを飲んでるだけで海を感じるから不思議だ。
たぶん、私は横浜に恋してるのだろう。
もちろん、その先には長崎があり、小さい頃の記憶がそうさせているのだが・・・
そのうち私は横浜に住むことになるだろう。
その時までにはベイスターズにはもう少し強くなっていてもらいたい。
かずま