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2011年 11月 04日
![]() 昨日は文化の日だったので、前から気になってた「黄金町バザール2011」を見に行った。 これは横浜トリエンナーレの特別連携プログラムの一つで、(トリエンナーレと他の特別連携プログラムもおもしろそうだったが、)それ以上に惹かれたのは、かつて訪れた黄金町がどのように変貌したのか自分の目で確かめたかったからだ。 以前も少し書いたが、私は大学の後半くらいから、学校で教わる近代建築や現代建築にはどこか白々しさを感じ、興味を失っていった。その代わりバラックや危険な匂いのするゾーンにはシリアスで切実なものを感じ、強く惹かれるようになっていった。 大学院時代は好んでそういう所ばかり出かけていた。黄金町もその一つだ。 京急の日ノ出町駅から黄金町駅まで初めて歩いた時の緊張感は今でも覚えている。 労働者が真っ昼間から大岡川の橋元で酔って寝ていた。夕方になり、妖しいお姉さん達が外に現れたので隠れて写真を撮っていたら、後からカメラを奪われ、 「女を撮ったな」と恐いお兄さんにフィルムを抜き取られた。 黄金町は横浜の陰の部分を背負っていた。 そんな記憶を思い出しながら日ノ出町で降り、町を歩き始めたら拍子抜けしてしまった。 若い女性やカップルがたくさんいて、ルートマップを見ながら楽しそうに散策していたからだ。時代は変わったと実感した。だが、見て行くうちに、それは最近になってからの地道な努力の賜物なのだと知った。 (途中にある、まちづくりのインフォメーションブースでそうした展示がなされていた。2005年の時点で約250あった違法風俗店のうち、約60は現在横浜市やNPOが借り上げ、ギャラリーやアトリエとして貸し出し、管理している。また、その後廃業に追い込まれた違法風俗店も多い) 多くの会場は大岡川と京急の周辺に点在し、それらをスタンプラリー形式に観て行くと、最後にお楽しみのプレゼントが貰えるようになっている。私もその興に乗り、観て行くことにした。 最初に入口に行列が並んでいる竜宮美術旅館を観た。 ここは老朽化した2階建ての建物にほとんど手を加えず、その趣のままギャラリーとして使っている。(行列は安全確保のための入場制限だった) 私の番になり中に入るといきなり喫茶店のようなフランクな佇まいが迎えてくれた。その奥や2階の気に入った場所で8人のアーティストが各々の作品を展示している。それらを観ながら歩いていると、廊下や階段、スイッチや照明器具など、部屋のすべてがアートに見えてくるから不思議だ。私は風呂場で湯面が光っている作品がシュールで気に入った。 次にそのトイ面にある筑豊スカブラ市場を観た。 ここは筑豊の陶芸家の作業場と会場がスカイプでつながっているので作り手と観客がダイレクトに会話でき、気に入ったら会場で売ってる作品の陶磁器も買えるのだ。今風でおもしろいと思った。 奥ではユネスコの世界記憶遺産に登録された山本作兵衛の炭坑記録画原画展と黒田征太郎の彼の画へのオマージュ画が並べられている。 スカブラとは「仕事が好かんでブラブラしている」炭坑の人のことを言うのだそうだが、「スカイプでブラブラ」も掛けてるのだろう。 その後、高架下にある日ノ出スタジオに行った。 とてもセンスの良い現代的な建物で、入っている本屋やオリジナルの鞄屋もおもしろかった。特にネコのぬいぐるみを端布で即興で作り、売っている店は(赤い靴型の作業場も含め)おもしろかった。 中には私には難し過ぎてわかりにくい作品もあった。 だが、その作品のエンディングが(会場である駐車場の)シャッターを開けて町とつながり、再び閉じて元に戻る、という構成は空間的で、建築家である私は共感を覚えた。 こうしていろんなアートを楽しみながら楽しい一日を過ごした。 スタンプラリーはすべての印を貰い、昔の黄金町の地図をgetした。 それを見ながら感慨に耽った。 黄金町は確かに変わっていた。町中の工事中のフェンスもアートが描かれ、ちょっとしたスペースや壁もアートに提供されていた。その横には工房だったり、カフェだったり、その中間だったりがあって、仕事中の人も気軽に応じながら街に参加していた。 とてもいいなと思った。 この試みがこれからも継続されると共に、多くの町で展開されていくことを強く望む。 かずま ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
by odysseyofiska
| 2011-11-04 21:05
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