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2011年 06月 23日
![]() 日曜日、NHKのアーカイブスで、新日鉄釜石がラグビー日本選手権で4連覇した時のドキュメンタリー(1982年放送)をやっていた。これを見るのは多分3回目だ。 (新日鉄釜石はその後、連覇を続け、結局7連覇した。この記録は神戸製鋼と共に未だ破られていない) 以前も書いたが(→「My dear Rugby」2009.11.1)、私の一番好きなラグビーチームは新日鉄釜石と神戸製鋼である。 この2つのチームは共通していて、監督がいなかった。つまり、誰かに言われてやるのではなく、好きだから一生懸命やる → 一生懸命やるのだから勝ちたい → 勝ちたいのだから普段の生活からラグビーに打ち込む → 個々が打ち込むのだから全体もUPする → UPするのだからプライドも生まれる・・・という感じで、とても美しい誇り高いチームだった。 どんなに負けていても諦めず、チームが一丸となって最後の最後に必ずスーパープレイが出る、そんなチームだった。 新日鉄釜石というチームが変貌したのは、森重隆という傑出したプレイヤーが明治からやって来てからだ。それまでの釜石は地元の高校出の選手ばかりで、(実力はあるのだが)それを十分発揮できずに敗れるという試合が多かった。だが、森が来てから一辺にプレイスタイルが変わり、洗練されて行った。フォワードでゴリゴリ押して行くだけのチームから、華麗なバックスラインでも点が取れるチームに脱皮して行った。 森の後輩の松尾雄治(私は彼が日本歴代最高のSOだと思う)が加わると、それはさらに加速した。フォワードもバックスも、日本のそれまでのレベルを超えたチームが誕生した、と言っていいかもしれない。それほど魅力的なチームだった。 こうした、個々が自発的で全体も有機的にまとまった優れたチームが生まれた背景には、森重隆という人間の性格がある、ということはドキュメンタリーを見るとよくわかる。 彼は常に仲間を信頼している。愛していると言った方がいいかもしれない。 決して頭ごなしに命令口調で話をするのではなく、相手の内面からやる気が湧き上がり、自分の頭で考えるようになるまで辛抱強く待ち、それができた時には笑顔で褒め讃える。 こうした性格は後輩の松尾にも受け継がれ、二人の優秀なキャプテンシーにより新日鉄釜石は自立したチームに成長し、グラウンド上でその成果を遺憾なく発揮して行く。そして不滅の7連覇を初めて成し遂げたチームとなる。 このやり方は神戸製鋼に受け継がれ、さらに洗練されたものへ昇華され、次の7連覇を成し遂げたチームに彼らはなる。 私の一番好きなラグビーの試合は(勝った試合ではなく、敗れたが最後まで惚れ惚れするプレイを続けた)日本代表の1983年のウェールズ戦である。 自陣からボールを蹴らずに廻し続けて連続して3つのトライを奪ったラスト20分の攻防は凄かった。特に松尾のプレイは凄かった。常に前へ前へと全員を鼓舞し、殺気さえ感じさせた。 「前へ」 松尾は(そして森も)明治の北島忠治の教え子である。 北島が常に言い続けたこの言葉ほどシンプルで美しいラグビーの言葉は無いかもしれない。それは勝ち負けを超えてある種の哲学にまで到達している。 神戸製鋼7連覇時のNo.8大西一平がまだ明治のキャプテンだった頃、有名な雪の早明戦(1987年)があった。明治はラスト10分間攻め続け、ゴール前で何度もPKのチャンスを得たがそれをせずトライを狙い続け、結局3点差でノーサイドで負けた。 試合後、北島は大西を責めず、「いい試合だった」と満足そうに煙草を吸ったそうだ。 やがて大西は神戸製鋼の主力に育ち、日本を代表する選手になった。 聞くところによると、北島は普段の練習の時から選手の自主性に任せ、その代わり手抜きを見つけた時は即刻グラウンドから退場させたそうだ。 こうした考え方はそのまま、森、松尾、大西へと受け継がれている。 これまで早明戦は何度もグラウンドで観た。 そしていつもあの明治の突進には恐怖と共に憧れを感じていた。 これからもずっと、私に恐怖と憧れを感じさせる美しいチームであって欲しい。 かずま ![]()
by odysseyofiska
| 2011-06-23 23:35
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