先日の吉阪研OBOG会の話をもう少ししよう。
吉阪研は大学では都市計画の研究室に分類されていたが、ヨシザカの興味はその範疇を遥かに超え、多方面に渡っていたので、何をやってもいい、好きなことを思いきりやれ!という、とても自由で幅の広い研究室だった。
そして、誰かと似たようなことをすると馬鹿にされ、下手でもオリジナリティーがあると褒められた。だから皆、地方の漁村や山村、街に出かけて、身体で何かを掴んではそれを黙々と学問化する、というような不思議な研究室だった。
「No.1よりOnly One」を地で行っていた。
ただ、各々はとてもユニークでおもしろいのだが、独立独歩で育った分、相互の関連性が弱く、総体としてなかなか理解され難い、という弱点があった。
先日の会のスピーチでも多くの人が東北の震災に言及し、はからずも半数近くの人の関わっていることがわかったが、各々でやっている分、無駄の多いことも指摘された。
共通のプラットフォームを立ち上げようというFさんの提案はもっともだと感じた。
東北の復興について何ができるかを考えない建築家などいない。
もしいたとしたら、その時点でそいつは建築家としての資質に欠け、資格を失っている。
私は19年間大学で非常勤で教え、辞めた直後に3.11が起こった。
教育の現場にいたら、間違いなく学生を東北の現場に連れて行き、身体で考えることをさせただろう。そして何らかのリアクションを起こしただろう、ヨシザカがしたように。
だが、いつ潰れてもおかしくはない小さな一事務所のボスに戻ると、できることは限られている。もどかしい気持ちで一杯だ。
結局、小さくてもいいから、できることから始めることにした。
その一環で、先日の会に合わせてヨシザカTシャツをつくり、一枚三千円(義援金千円、消費税込み)で売った。20枚が売れた。
義援金は東北の祭や伝統芸、アートの祭典を支援するファンドに寄付することにした。
「もの」ではなく「こと」にお金を費やすのは私好みだ。
http://arts-fukkou.blogspot.jp/このブログを目にし、興味を持った方にもお分けしたい。
一枚三千円(義援金千円、消費税、送料込み)
サイズは、SSS、SS、S、M、L、XL の6種類。
欲しい方は送り先を書いて下記のアドレスまでメイルを。
Odyssey of Iska107-0061 港区北青山3-8-3-301
tel.03-3400-3688
fax.03-3400-4269
odyssey@kkf.biglobe.ne.jphttp://www7a.biglobe.ne.jp/~odysseyofiska/
Tシャツ前面には大きなヨシザカの顔が描かれている。
髪の毛はチョモランマ、髭はマリアナ海溝。
なぜ地球で一番高い山、一番深い海かというと、それはヨシザカの言葉から来ている。
高い理想を持ち、大きな目で見て、真っすぐな心で深く考えなさい
かずま